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学習指導案 /
問題を作り、解き合おう

No.000221 1997/11/26


学校種・学年 小学校4学年
教科 算数科、(情報教育)
小学校4年 算数科 学習指導案/指導計画/授業アイディア
学校名 東京都 東村山市立化成小学校 
作成者・発表元 東村山市立化成小学校 
使用ソフトウェア・教材 お絵かき(キューブペイント)
教育用統合ソフト キューブシリーズ製品情報


1.単元名


問題を作り、解き合おう

2.単元について



研究テーマ「かかわりを大切にする児童の育成」 を踏まえ、一人ひとりの活動を充実させ、かかわりを深めていきたいと考えた。本単元は [問題作り] と [問題交換] の二つの活動から構成することとした。コンピュータネットワークを有効に活用することで、児童の活動が活性化し、密度の濃いかかわり合いの場が持てることが期待される。

【問題作り】

「教えることは、良い学習になる。」 と言われる。 出題者の立場に立って初めて気付くことも多いのではないだろうか。
個々が生き生きと活動することがあってこそ、かかわり合いも生まれてくるだろう。問題作りは学力差があっても、一人ひとりが進んで取り組める内容である。問題作りの学習のねらいは、

主体的な学習態度が育つ。

個の学力に応じて活動ができる。

表現・創作の喜びがある。個性が出る。

求めるものは何かを明確にできる。

既習の内容をどう生かすか?という応用力を養える。

数学的な思考力を深める。 (量感、図式化の工夫など)

問題を解くことで自己評価ができる。

算数の学習において問題作りは、数学的な考え方を育てる上で大変に有効である。さらに問題をコンピュータに入力することで、児童の学習意欲を高めるとともに、コンピュータの基本操作も身につけていくことができる。
【問題交換】
児童は出題者と解答者という二つの役割を担う。解答者としては、友達の問題を解く、ということで興味を持って取組める。さらに、

自他の問題の良さ・課題に気付くことができる。

きく・確かめる・感想を伝えるなどのかかわりがもてる。

互いに高め合うことの充実感を実感できる。

といったよさがある。

友だちどうしの学び合いという学習形態であるため、どれだけ多くの友達の問題に接することができるかどうかが大切になる。この活動の効果を高めるための道具としてコンピュータを活用する。問題をコンピュータネットワークに載せることで、情報発信の対象をクラス全員に広げることができ、いつでも、だれの問題でも簡単に見ることができるようになる。
 
出題者としては、

自分の意図する所を正しく相手に伝えることができる。
自分の問題を選んでくれるよう工夫する。(絵や図、見出しなど)
等、情報発信者としての学習ができる。


このように[問題作り] と [問題交換] の二つの活動をコンピュータ・ネットワークの活用によって活性化させることで、算数の学習を進めながら、友達とのかかわりを深めることができるのではないかと考え、本単元を設定した。
 

3.本単元におけるかかわり


今回の授業の中で想定されるかかわり方は、次の表の通りである。
1型は、一斉指導の形態で、教師と個々の児童のかかわりが中心となる。
2型は、一対一の児童どうしのかかわりである。これまで半年間、コンピュータの時間には二人で一台を使う形だったことで、このスタイルが定着し、毎時間操作を教え合う姿が見られた。本単元では一人1台使える環境を用意したが、二人で一緒にやりたいという声も聞かれた。
3型は班活動でのかかわりである。活発なやりとりが考えられる一方、協力性が一段と求められてくる。今回の指導計画では、教室での問題の検討をグループ活動で行い、3型のかかわりができた。
4型はコンピュータ・ネットワークを通じた関わりである。コンピュータに入れたメッセージを自由に引き出すことができる。本時の例では、去年の4年生の作った問題を解くなどクラス・学年の枠を越えた問題の交換も可能である。
  

かかわり方

1型
一斉指導の形態
2型
一対一教え合い
3型
グループで教え合い
4型
コンピュータネットワークの活用

T:教師   S:児童   C:コンピュータ


4.児童の実態


男子は、14人中9人がサッカーチームに所属している。明るく活発的である反面、けじめに欠ける部分が目立つ。生き物好きの児童が多いのも特徴である。数名、身の回りの整理整頓や集団生活への適応という点で問題のある児童がいるが、素直ではある。
女子は、全体として穏やかな雰囲気である。やるべき事はしっかりとやり、提出物などもしっかりとしている。絵をかいたり、読書をして過ごすことが好きのようである。人前で話すのが苦手な児童がいるが、クラスのなかでは話せるようになってきている。
コンピュータの授業は皆楽しみにしている。

5.指導計画(計7時間)

 
1. 問題作りを行う。  (2時間)
四則計算・概数・図形などいろいろな問題を作り、グループ内で問題文が適切かどうか話し合ったりしながら難問か完成させる。
2. 作成した問題文をコンピュータに文字入力する。  (2時間)
ハイパーキューブ(ペイント)を利用し、文字・カットを入力する。
2人組で教え合い、交互に問題文を入力し、個人のフロッピーに保存する。
3. 個人のフロッピーから問題文をネットワークへ転送・集約する。  (1時間)
ネットワークへの転送及びネットワークからの問題文の呼び出し操作に慣れる。
2人組で教え合う。
4. 友達の問題を解き合い、出題者に届け合う。  (本時 2時間)
ネットワークから呼び出した問題を解き、感想を記入して出題者に届ける。
出題者は解答を採点、感想を添えて、解答者に戻す。
解答にあたっては、解けない場合は近くの友達と相談したりすることも良しとする。できるだけ多くの友達の問題に解答させる。
 

6.本時の指導


◇本時の目標◇

ネットワークの良さを活用して進んで問題を選ぶことができる。
既習事項を活用して問題を解くことができる。
友達の問題を解き、感想を持つことができる。

本時の展開(6/7時)

  

学習活動   

○評価   △支援 予想されるかかわり



 

本時のねらいをつかむ。

ネットワークを使って友達の問題を解こう。

今日の学習の手順を確認する。


ネットワークから印刷までの操作手順


1問目については、ペアどうしで交換する。


問題と解くことと、丸つけを並行して行う。


問題についての感想を交流する。
 
 
   
 

 

めあてがつかめたか。

操作の手順を確認できたか。
かかわり方の類型

・・・1型





 
35
友達の問題をネットワークより呼び出し解き、感想をつけて届け合う。
ネットワークを活用して問題文の呼び出し印刷が正しく実行できたか。
操作が分からないときは、友達にきくようにさせる。
混んでいるとき、トラブルが起こった時は、どの機械を使っても良いことを指示する。
できるだけ多くの友達の問題を解くように励ます。
 
既習事項を活かして積極的に問題を解こうとしたか
どうしても問題が解けない場合には感想に解き方が分からなかった事を書いた上でポストに入れさせる。
 
かかわりが深められるようなメッセージが書けたか。
参考になる友達の感想文を2、3紹介する。
 ・ 問題を解くこと、丸つけを両方するように伝える。
コンピュータの操作の教え合い

・・・2型

 
 
 
 
 

出題者や友達にききに行く

・・・2型・3型
 
 


感想をじかに伝え合う

・・・2型

 
 
---部分はコンピュータ及びポストを中立ちとしたかかわり

・・・4型





 
10
友達の問題の工夫点など良いところを発表し合う。

<観点> 身近な問題
わかりやすい表現
別解答
難易度について
共感型
アドバイス型
 
ネットワークを活用して幅広いかかわりが持てることを実感できたか。

△1

発表の言葉の足りない児童には補足してあげる。

△2

工夫点や良い所などが見付けられない児童にはどの問題が良かったの?など意識づける。
 
うなずく
気付く
付け足す
質問する
問題の良い所に気付く

・・・1型・3型


7.成果と今後の課題

 

☆成果として

(1) コンピュータの操作・利用によって意欲的に活動することができた。

能力差があっても、一人一人が進んで取り組むことができた。
コンピュータへの関心が高まり、活用することによって算数が好きになった。
楽しんで操作をし、上達を喜ぶようになった。


画像をみているうちにアイデアが生まれ、より良いものを作ろうとする気持ちが出てきた。
画面の美しさによって、積極的に発表したがらない児童も、作品を多くの人に見てもらいたいと思うようになった。
音入れの段階でも、実際に楽器を使うなど、効果音を工夫する様子が見られた。
(2) コンピュータを取り入れた活動によって児童のかかわりが深まった。

友達の作った問題の良いところや友達の良さに気づき、ほめてあげようという気持ちが出てきた。
感想のやりとりをする中で、自分の意見をはっきり言ったり、友達の意見を聞いたりできるようになった。
ネットワークを使うことによって、一部の児童だけでなく、いろいろな友達とのかかわりをもつことができた。


意欲的に活動する中で、どの段階でもグループで相談しながら作業を進めていく様子が見られた。
他の学級と交流するうちに、「自分たちの作品も見てもらいたい」 「もっとよい作品にしたい」 という気持ちが出てきた。

☆課題として


操作に慣れるにつれ、作業を一人で進めたがる児童が出てきたが、コンピュータの台数に限りがあり、満足させてあげることが難しい。活動のさせ方を工夫していきたい。
たくさんの人に向けて情報を発信する自覚を学年なりに持たせていきたい。作品のストーリーや言葉の選び方なども十分指導する必要がある。

 

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