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米沢市の輪郭
山形県の最も南に位置する米沢市は、人口9万3000人の中堅都市。上杉氏の城下町としても知られ史跡などもたくさん残っている。最上川の源である吾妻連峰のすそ野に広がる盆地にあることから、夏は高温多湿であるが雨は比較的少ない。一方、冬は豪雪地帯として知られ、市街地でも1メートルを越える積雪を記録する。
米沢市の産業は、古くから独自の柄をもつ「米沢織」が有名である他、「米沢のABC」と呼ばれる「Apple(りんご)」「Beef(米沢牛)」「Carp(鯉)」が特産品となっている。また、近年では、工業誘致を積極的に行ったことで、東北有数の情報機械器具製造の街として産業の集積化が図られている。
今回は、教育にも熱心に取り組む米沢市において、いち早く校務支援グループウェア〈キュートスタッフ〉を導入し、現在、最新バージョンである<キュートスタッフ2>を市内の小中学校で日常的に活用している様子を取材した。
信頼性で〈キュートスタッフ〉
米沢市教育委員会では、以前から〈キューブ〉シリーズを市内の学校に導入し、学習場面での活用を図ってきた。
現在、学校教育課指導主事の立場にある情野正先生によれば、「最初に〈キューブ〉が導入された頃は、私も学校現場で実際に使っていました。米沢市としては、〈キューブ〉を基本ソフトとして位置づけていたこともあり、学習場面での中心的なアプリケーションでした。現在でも活用され続けている理由は、やはりその信頼性にあると思います。本年度も、市内の5校で情報教育機器の更新があり、〈キューブきっず2〉が
継続して組み込まれることになりました。」とのこと。〈キューブ〉の学校現場への浸透性が伺える。
校務の効率化が着目されるようになった時、米沢市教育委員会では、〈キューブ〉の信頼性を受けて、〈キュートスタッフ〉が候補として挙がった。「トラブルが少ないことが、管理者側としてはとても重要」(情野先生)というように、〈キュートスタッフ〉も、その信頼性が大きなアピールポイントのひとつとなった。また、アプリケーションをすべてのマシンにインストールするのではなく、サーバマシンにのみインストールして、ネットワークで結ばれたクライアントマシンから、Webブラウザだけで簡単に活用できる点もポイントとなった。
この点に関しても情野先生は、「各学校にあるパソコンは、導入時期もまちまちで、システムも異なります。いずれ入れ替えの時期がくれば、また再インストールなどの対処をしなくてはいけません。管理側としては、すべての学校で安定して活用できるしくみを大切にしたいのです。」と話す。
日常ツールとして活用される〈キュートスタッフ〉
米沢市に〈キュートスタッフ〉が導入されたのは、平成15年度。その8月から稼働しはじめた。しかし、導入当初は、『連絡業務に新しいしくみを導入されては、覚えなければいけないことが増えて困る』、『パソコンを使ってやりとりしている時間がない』というような意見が多数寄せられたという。
それが、3年後の今では、『その連絡は〈キュートスタッフ〉で送ってください』というように〈キュートスタッフ〉を使うことが
ネットワーク・コミュニケーションの合言葉のようになっているという。また、メールの閲覧に際して、読み込みに時間を要すると、苦情が寄せられるという。「苦情が寄せられるのは、使っている証拠であって、校務処理に支障が出てしまうほど〈キュートスタッフ〉の活用頻度が高いという事実があります。」と情野先生。
〈キュートスタッフ〉の活用場面は、
やはりグループウェアの中心的機能であるメール機能の活用頻度が高いという。メールによる連絡文書が公文書として認められているなど、〈キュートスタッフ〉を活用する環境にも理解が示されている。
「例えば、市内の水泳大会のプログラムや結果速報を〈キュートスタッフ〉を通じて一斉に各校へ配布したり、授業研究会の案内や申込も〈キュートスタッフ〉で行っています。事務連絡や通知そして回答などの使い方が多様化してきました。」と情野先生はみている。
この他、「『不要となったプリンタ譲ります』『カブトムシ譲ります』といった情報をメールで各校に流して募ったこともありましたが、今後は写真添付できる掲示板の活用をさらに促進していきたいと考えています。また、教育委員会が主催する研究会の後のアンケート調査なども、800名を対象に実施することなどから、〈キュートスタッフ
2〉のアンケート機能を活用すればスムーズに回答を得ることができそうですね。」と、情野先生は構想を描いている。
先生どうしが横の連絡に活用
〈キュートスタッフ
2〉で標準機能として追加されたアンケート機能では、記述式も可能で、配布先指定により対象者をセレクトできるなど柔軟性があり、これまでの方式と比べてもストレートな意見が寄せられるのではないかと期待しているという。アイデア次第で様々な広がりのある企画が実施できそうだ。
また、スケジュール機能の活用にあたっては、校内で作成したスケジュール表を『学校だより』に転載したり、HTML形式で書き出してホームページに掲載する学校もあるという。
そして、情野先生は、この先を見据えて、「現場の先生が、授業以外の場面で少しでも効率よく校務を行うことができるように〈キュートスタッフ〉が導入されました。実際に、紙の使用量が減るなど効果の一端は明確に見えています。現在でも、すでに各部会ごとに先生どうしが横のつながりを深めていますが、さらに一歩進んで、学校内で独自に校務の効率化を目指すなど、アイデアを出し合って活用して欲しいと願っています。」と〈キュートスタッフ〉のさらなる活用促進を目指している。
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