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花粉飛び交う、春がやってきました。木の芽どき、鳥もヒナを孵(かえ)し、動物たちも子育てが始まります。4〜7月は、カラスの繁殖期。この時期は、カラスに襲われたという被害報告も増えるようですが、本当にカラスは人を襲うのかしら・・・??
調べてみました。春から夏の子育ての時期、親カラスはヒナを天敵から守るため、巣に近づくものを追い払おうと警告を発したり、時には襲ったりすることがあるようです。カラスのこと「ザっとお勉強」するには、日本野鳥の会の中にある、カラスQ&Aがわかりやすいかと思います。
都会に住んでいると、特にこの時期、カラスは身近な自然になります。まずは、都会のカラスの巣をお見せしますね。東京都カラス対策プロジェクトホームページ「からすの豆辞典」のQ5に、見事な巣が載っています。ウソみたいですが、ホントです。他にもありますよ。ここまで、加工してしまうのか・・・!という写真は、市川市の自然博物館で見られます。日本野鳥の会の中にある「特集 カラス再発見」の「お騒がせカラスのおもしろ行動」では、木の枝とハンガーを使った巣の比較写真があり、ハンガーのどこを口にくわえるとよいかという考察も出ています。このページ、カラスの面白情報がいろいろ載っていますよ。
実際、ベランダにやってきたカラスを見ていると、物干し竿(さお)にしっかりと止めてあるハンガーのワイヤーを、器用にくちばしで曲げたり延ばしたりして取り外しています。賢いな〜〜
そうなんですね。都会では、クリーニング屋さんでもらうワイヤーハンガーが、カラスとの攻防のキーワードのひとつになっています。ワイヤーを使うと、丈夫な巣が出来上がる。で、順調に子育てが進み、無事巣立ちの日を迎え、カラスが増える。。。
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このカラスを、「害鳥として捕獲・減数すべきだ」という意見と「自然との共生というのは、ギリギリのところでの攻防を含んでいる。人間の都合で一方的に殺すのはよくない」という意見が、ネット上で戦っています。難しい問題ね。なにがって「事実を多くの人間に周知させ、自然や動物に対する見方を変える」ということをしない限り、人間はやはり自分中心に行動してしまうからね。
東京都は平成13年にカラス対策プロジェクトを発足させ、その報告書を元に、毎年の施策を立てています。方針の基本柱は3本。
1.生ゴミをカラスに食害されないように出す。
2.針金ハンガーはカラスに盗られないよう、使ったら必ずしまう。
3.カラスに餌を与えない。
実際に東京都では、ゴミ出しの時に上へかぶせるネットを、無料配布しています。さらに毎年、捕獲計画を立て、捕獲を進めているようです。当然、動物保護の立場からの反対意見が出てきます。それに対する反論も書かれていて、なかなか、考えさせられます。環境省の自然環境局では、自治体担当者のためのカラス対策マニュアルを作成し、公開しています。こちらも方針は東京都と同じ路線ですが、説明や資料が豊富で、カラスそのものを知るにはいい勉強になります。繁殖期に入ったカラスは、子どもを守るため、巣を狙う(とカラスが感じた)相手を観察し、威嚇し、それでも相手が立ち去らないと攻撃をするのだそうです。エライな〜。。。 しかし人間には、威嚇と攻撃の区別つかない。悪い噂も広まっている。そこで、威嚇されただけなのに(あるいはただ飛んだだけなのに)、攻撃された! と言ってくる人もいるとか。それは困った問題ですね。。。
カラスの中には、知恵者もいればゴロつきもいることでしょう。人間との共存が出来るものもいれば、困り者もいるでしょう。えさが潤沢にあるので、カラスも増える。巣が丈夫になるので、子どもも育つ。だから、ゴミにはネットをし、ハンガーは外に出さないようにしましょう! ここまでは、納得できます。しかし、そこまでの知恵を持ったカラスを、人間の都合で捕獲・抹殺してよいものかという疑問は、解消されません。
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「カラスの知恵」は、いったいどれほどのものなのでしょうか? 昔、「自然の枝や葉っぱを加工してドリルや箒
(ほうき)や鉤(かぎ)を作り、仲間に配るカラスがいる」という報告を読んだ記憶があります。どこのカラスだったかな・・・?? 確か、南の方の島だった。。。 と、これまた、調べてみました〜!!
ありましたよ!! ニューカレドニアにいる、カレドニアカラスというカラスのようですね。もともとの報告はネット上では見つかりませんでしたが、代わりにおもしろいページを、いくつか見つけました。
科学ジャーナリスト柴田佳秀さんの「カラス研究室」にいくと、動物学的、社会的カラスの情報が満載です。いや〜、詳しいです。攻撃の原因や対応方法なども、とっても納得できます。その中の「ニューカレドニアの天才カラス」に行ってみてください。カレドニアカラスの写真入で、幼虫釣りや、木の実割りの様子が見られます。ついでに、ニューカレドニアのきれいな景色と鳥たちを見て、ひととき、南の島に旅行できます。
石田豊さんの「好奇心」では、ベッティというカラスの情報がありました。オックスフォード大学行動生態学研究グループでは、カレドニアカラスを研究のために飼育しているらしいのです。やはり自然界では、いろいろな種類の道具を作ることが知られていると言うことです。そして、ここの研究室では、ベッティというカラスを小さいころから飼育し、研究しています。彼女が道具を作りビンの中のえさを吊り上げるところや、自然植物を加工して道具を作っているところ
は、このページの左側にある「Movies」から動画を見ることができます。いろいろな研究があるのですね〜〜
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いや〜、ネットワーク、おもしろくなってきましたねッ!!
調べれば、どんどん広がっていく興味の世界です。
調べまわっていて思ったのですけどね、カラスにも、歴史や生まれ育ちがあるのよね。性格もあるでしょう。生きてるってそういうことですよね。一方的な環境保護でない、カラス(自然)との共生って、きれいごとじゃ済まない深いテーマです。カラス。。。教材としても、検討の余地 大いにありですね。
人間も同じよね。生きている(成長していく)って、大人たちが期待するほど、スンナリ行かない。むしろ、デコボコをしっかり確認しながら成長する方が、大きくしっかり育つ。それぞれの個を活かすには、まず、個を受けとめないとね。
カラスの巣立ちまでは1〜2ヶ月、人間の巣立ちまでは十数年。どちらも、成長のための大事な時期。大きく羽ばたいていくために、デコボコを含め見守っていける度量を、私たちが大人が持てるといいですね。
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