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高橋: 学校現場にプロジェクタが整備され始めています。プロジェクタをどのように使うことが一番期待されているのでしょうか。
堀田: プロジェクタは,先生が「わかる授業」をするために使うことが強く期待されています。つまり,普段の一斉授業における,教材を提示する道具として考えていけばいいでしょう。すでに,パソコンや教材提示装置をプロジェクタにつないで,授業をよりわかりやすくする
ということに関して,実践の開発が進んできています。
高橋: なるほど。一方で,プロジェクタは子どもが使うということも考えられますよね。子どもたちの発表・プレゼンテーション活動ということがすぐに思いつきます。
堀田: そうですね,子どもが調べてきたことを,みんなの前でプレゼンテーションするという活動は最もポピュラーなものだと思います。
高橋: プレゼンテーションの能力というのは,やっぱりこれからの時代の子どもたちには必要なんでしょうね。
堀田: ぼくはプレゼンテーション能力を身につけさせることは,これからの時代の基礎学力の1つだと思っています。自分の考えを,他者にうまく伝えるというコミュニケーション能力は,これからの時代に生きてゆく子どもたちにとって,最も重視されている学力の1つです。このコミュニケーション能力の1つにプレゼンテーション能力があります。国語科で注目されている「伝えあう力」もこの範疇に入るでしょうね。
高橋: 最近では,学校で子どもたちにプレゼンテーションをさせている場面をよく見かけます。でも,そういう活動を見ていて問題を感じることもあります。まだきちんとした指導法は確立していないのでしょうが,1枚1枚のスライドの作りこみばかりにかなりの時間をかけてしまう子どもたちもいるようです。
堀田: ご指摘のとおり,どうもプレゼンテーション能力を身につけさせる学習と,プレゼンテーションソフトの使い方の学習が勘違いされている感じがあります。
高橋: たしかに混同している人はいますね。
堀田: スライドの字を大きくするとか,アニメーションで文字を飛ばすとか,画像を回すとか,音を出すとか,そういう操作ばかり覚えてもあまり意味がありません。「それで,結局,あなたは何を伝えたいの?」ということに目がいかずに,スライドの派手さばかりが強調されているようです。子どもたちのプレゼンテーション能力を鍛えるという点に目がいっていない場合はかなりあります。
高橋: 子どもたちにプレゼンテーション能力をつけさせるための指導方法には,コツがあるんでしょうか。
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堀田龍也 編著
「プレゼン指導虎の巻」
税込価格\1,785
(本体\1,700)
※キューブきっず,Nextにも同梱。 |
堀田: 私は,現場の先生たちと,プレゼンテーション能力を鍛える指導のポイントを17個の項目にまとめました。そのうち7個が初心者向け,残りの10個が少し上手になった子ども向けのポイントです。このことを「プレゼン指導虎の巻」という本に書きました。
ただし,実はこれだけではうまくいかないと思っています。同時に,子どもたちの目がスライド作りに追われるのではなく,話したいことの流れに向くようなツールが必要なんです。
高橋: それが「キューブプレゼン」ですね。
堀田: そうです。「キューブプレゼン」では,ストーリーバーという,話の流れを作る機能を画面の中心におきました。
高橋: これはあまり見たことがない画面構成ですね。
堀田: ぼくもこれは画期的だと思います。
モニターをしていただいた先生たちからは,すでにいくつもの良い報告をいただいています。子どもの食いつきがとてもよい,すぐに子どもがプレゼンテーションのスライドを作れるようになる,しかも細かい機能ではなく話の流れを簡単に意識することができている,といった報告です。
また,モニターをしている先生たちの中には,先生が一斉授業でデジタルコンテンツを提示するためのツールとして「キューブプレゼン」を使っている人もいます。先生向けの授業用のツールとしても,たいへん便利だと報告されています。
高橋: 「キューブプレゼン」を見せてもらいましたが,このソフトはテンプレートが充実していますね。テンプレートを見ていると,授業のイメージがわいてくると思います。中にはスライド3枚のテンプレートなどもあり,枚数が少なくて驚きましたが,むしろそのほうが望ましい場合もあるんだなと考え直しました。
堀田: 「他者に考えを伝える」ということには,一定の型があると思っています。指導の初期の段階では,型にしたがって練習することが必要です。「キューブプレゼン」では,初めての段階から応用の段階まで,典型的な型をテンプレートとしてたくさん用意しています。これらを使ってスライドを作っているうちに,子どもたちが自然にプレゼンテーション能力をつけていくことができるんです。
高橋: コミュニケーションするには型から入ることが必要だという話,納得しました。
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