岡野富朗 先生
技術・家庭科教諭
───福間東中学校では、技術・家庭科の中で、情報モラルの学習を行われているそうですが。
岡野/昨年の8月に新しいパソコンが導入されたことで、環境が整備されました。
しかし、現在の技術・家庭科の授業時間は非常に限られたもので、コンピュータに関連した授業を余裕をもって展開するのはなかなか難しいのが現状です。そこで、本校では、パソコンを使用する機会ごとに、随時、コラム的に情報モラルに関する学習を盛り込ませている状態です。
例えば、ネットワークやソフトウェアに関する学習の時に、それに関連する著作権について触れる、というような学習の流れをつくっています。これによって、実際に、著作権について学んだ生徒は、その意識が芽生えているのがわかります。一方で、著作権について学んでいない生徒とは、その意識について開きがありますね。ネット社会と実社会との接点を見失いかけている現状もあります。
───それは、具体的には、どのような学習場面で感じられたのでしょうか?
岡野/Tシャツにアイロンプリントを施す学習の時に、キャラクターを使いたがる生徒が多くみられました。
しかし、事前に著作権の学習を行ったクラスの生徒たちは、お互いに「それは使えないよね」というように教え合う場面もあり、著作権に対する知識があれば、学習の取り組みも変わってくることを感じました。



毛利彰信 先生
福津市情報教育推進協議会
数学科教諭/研究主任

───〈キューブNext2〉をご活用いただいているわけですが、どのような印象ですか?
岡野/〈キューブNext2〉には、〈あんしん・あんぜん情報モラル〉が同梱されていて、とても助かっています。それまで、情報モラルを学習する場面では、ビデオなどの映像素材を活用していました。しかし、ただ視聴するだけで終わってしまうことから、本当に学習効果があったかどうか疑問でした。
それが、〈あんしん・あんぜん情報モラル〉では、さまざまなケースを題材にしたムービーに加え、指導に必要なワークシートなどの教材がパッケージ化されているので、指導しやすいですし、生徒の学習効果が把握できます。
毛利/内容的には、小学校段階で学ぶものも含まれているので躊躇しましたが、いざ授業の中で活用してみると、生徒たちは映像ストーリーを熱心に眺め、笑うべき場面では笑い声が聞こえるなど、確かな反応・感触を受け取ることができました。
岡野/技術科の授業では、〈キューブNext2〉は、モラル学習の他に、Tシャツへのアイロンプリントの場面で、素材を作る時にキューブペイントを活用しました。
また、3年生の作品をまとめる学習場面では、ホームページ作成をHTMLで記述させ、キューブミュージックで作った効果音をリンクさせることも体験させたことがあります。キューブは、必要な場面で使えるソフトが充実した、いわば「便利な道具箱」といった印象で、非常に使いやすいですね。
───市内の学校間で情報モラルの学習に関して、意見交換を行う機会などはありますか?
毛利/中学校の授業の中で考えると、情報モラルをはじめとする情報の基礎的な学習は、やはり技術・家庭科の時間に学ぶことが望ましいのではないでしょうか。しかし、現実には授業時間の確保は難しくなっています。
岡野/市内の技術科教員の集まりである教科部会では、カリキュラムに関して、どのくらいの時間数を情報に関連した授業にあてているかというような情報交換を行っています。お互いにその情報を活かして自由に判断して取り組むような姿勢でいます。
毛利/実は、昨年度、市内の中学校でチェーンメールが出回ったことがあり、それを受けて各学校で情報モラルに関する学習機会をつくったことがありました。
これは、教育委員会も事務局として加わっている情報教育推進協議会から、市内の小・中学校へ要請したものです。本校では、この要請を受けて、体育館に全校生徒を集め、〈あんしん・あんぜん情報モラル〉の中から、ストーリーを2本視聴させました。それに続き、各教室に戻りクラスごとにワークシートに書き込むなどの学習を行った経緯があります。
〈あんしん・あんぜん情報モラル〉によって、一斉授業と個別学習の両面で生徒は学習理解を深めることができたと思います。
───はっきりとした成果、あるいは手応えを感じることができたということでしょうか?
毛利/そうですね。短時間で理解の促進を図ることができたと思います。これをきっかけに、平成20年度は、さらに充実した指導計画を立てようと思い、まずは、先生方の研修を計画しています。教員全員を対象とした講演会なども実施して意識づけを行っていきたいと思っています。そして、先生方の研修も、〈あんしん・あんぜん情報モラル〉を活用できればよいと考えています。
岡野/〈あんしん・あんぜん情報モラル〉は、そのままでも十分に活用できますが、ほんのちょっとでも先生方が手を加えたり、授業の場面に合わせて効果的に活用すると、非常に大きな学習理解に結びつけることができると思います。
毛利/まず授業で活用し、ポスターなどの掲示物で目に触れるようにし、さらに、家庭通信などで理解を図る、というような展開ができるのではないかと期待しています。
そして、市内の全小中学校で〈あんしん・あんぜん情報モラル〉を活用できる環境が実現できるようにしていきたいと考えています。
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