授業実践リポート ICT活用&情報教育

School Now

静岡県 三ケ日町立西小学校
福井県 越廼村立越廼小学校

キューブミーティングを利用して

ミカンについて情報交換しよう

 

3年生 総合的な学習の時間 
〈キューブシリーズ〉活用事例 

2003/07掲載

 

 

10月19日、静岡県三ケ日町立西小学校と、福井県越廼村立越廼小学校との間でハイパーキューブねっとJr.の会議ソフト「キューブミーティング」を利用した交流学習の授業が行われました。

 

『おいしいミカンを作るためにはどうしたらよいか』を交流学習


三ケ日町立西小学校

 西小学校がある三ケ日町は静岡県西部に位置し、日本有数のミカンの産地です。児童の家庭でもミカンづくりを行っている家庭が4割ほどあり、児童にとってミカンはとても身近な存在です。
 例年3年生が学校の裏山のミカン畑でミカンを育て、収穫時には全学年の子どもたちに食べてもらったり、それをもとに加工品を作ったりするなどの活動を行っています。
 今年度の取り組みとして、『おいしいミカンを作るためにはどうしたらよいか』を考えるために福井県の越廼小学校と意見交換をしてきました。

 


越廼村立越廼小学校

 

 

 越廼小学校がある福井県丹生郡越廼村は、西に海、東に山がすぐ近くにありとても自然に恵まれた地域です。越廼村では子どもと地域との関わりが強い村を目指しています。
 しかし一方で、越廼村は過疎化が進んでいる地域でもあります。越廼小学校も全校児童80名の小規模校です。産業・交通などさまざまな面で都市との格差があります。
 このような背景から、越廼小学校では、地域の過疎を防ぐ意味でも地域を愛する心を育てる為、さまざまな取り組みを行っています。
 例えば、地域のみかん園の方への取材や交通の便の悪さを解消するミーティングを通じて地域のことを調べる活動や、他の地域の子と交流学習することによる地域を見直す活動です。
 この取り組みとして、西小学校との遠隔共同学習を行っています。

 

遠隔地の2つの学校を結ぶ「キューブミーティング」で活発な意見交換


三ケ日町立西小学校の授業風景

 

越廼村立越廼小学校の授業風景

 

 

 今回見学した授業は、西小学校と越廼小学校との3回目の交流授業です。越廼ミカンと三ケ日ミカンの食べ比べという体験をもとに、ハイパーキューブねっとJr.の会議室ソフト「キューブミーティング」を使って両校の子どもたちによる意見交換が行われました。

 インターネットを利用し2つの学校を結んでリアルタイムに文字や絵を使っての会議を行うソフトウェア「キューブミーティング」は、子どもたちにとっては楽しい学習ツール。活発に意見交換が行われていました。

 キューブミーティングを利用した交流活動後の展開にて、西小学校では、会議の内容をまとめ、「みかんの味の違いの原因は何か?」をみんなで考えました。

 越廼小学校では、子どもたちはログとして残る会議記録をもとに自分の発言を見直す活動を行いました。特に、あまりいい答えが出来なかった子どもが反省を含めて自分の発言・回答を見直すなど2次的な学習効果もありました。また、この交流学習を通じ、子どもたちは実際に会いたいといった意見もありました。

お互い「みかん」を特産とする遠隔地との間に、これからの新しい意見・情報交換の学習スタイルが展開されました。

 

 

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