授業実践リポート ICT活用&情報教育

School Now

岐阜県 岐南町中央公民館 

夏休みの公民館で<技術>講座

小・中学生の子どもたちが、

「キューブカート2」で

ロボット制御を体験

 

技術講座
〈キューブカート2〉活用事例 

2006/09掲載

 

 

8月11日、岐南町中央公民館にて、小・中学生を対象にした講座、「夏休み子ども教室 プログラミングに挑戦!ロボットカー制御」が開催されました。

 

学校教育では、中学校の技術・家庭科(技術分野)において、「プログラミングと計測・制御」の学習が行われます。しかし、小学生の子ども達の中にはコンピュータ・プログラミングやロボット制御にチャレンジしたいという意欲を持つ子も多く、その希望をかなえる場として開催されたのが、岐南町中央公民館にて開催された今回の講座です。

使用された教材は、マイコンロボットカーキット「キューブカート2」、及び、分かりやすい画面で、直感的にプログラミングすることができる「キューブカート2」専用プログラミングソフト「らくらく制御」です。
キューブカート2」へのプログラムの転送には、画面から直接転送でき、特別なケーブルは必要ないため、パソコンと「キューブカート2」さえあれば、すぐに今回のような講座も開催できるのも「キューブカート2」のメリットの1つです。

講座の時間は3時間。
最終目標は、「キューブカート2」のライントレース走行(自由に描いた黒いライン上に沿っての走行)です。
キューブカート2」は光センサーを装備し、センサー下面の明るさを認識してモータの動きを制御することができます。

次の順番で講座は進んでいきました。

 


 

 センサーを使わないでウォーミングアップ

● 「前進(1秒)→停止(1秒)→前進(1秒)」をカート2へ転送し、動作を確認。

● プログラムの修正の仕方を学習。

● 正方形に走らせるプログラムを作成。

● くり返し命令を使って、正方形に走らせるプログラムを改良。

 光センサーを使った簡単なプログラムを作成

光センサーは、左右に1個ずつ付いています。

● 右のセンサーを使ったプログラムを作成。

● 左のセンサーを使ったプログラムを作成。

● 両方のセンサーを使ったプログラムを作成。

 

 ライントレースをするプログラムを作成

子どもたちは、みな夢中でプログラムを作っては、「キューブカート2」ですぐ動作を確かめて、完成度を高めていきました。

講座終了までに、全員がライントレースをすることができました。自分でプログラムと制御を達成できた喜びで自信満面、みんなニコニコで、顔が輝いていました。

キューブカート2」は、元々は中学校の技術科向けに開発されたものですが、今回の講座では小学生でも難なく使いこなすことができました。また、今回はプログラミングや制御に興味のある子ども達が集まっての講座でしたが、プログラムの作成や制御の概念に関して、大人が思うより小学生は柔軟性のある発想力、理解力を持っているのかもしれません。

皆さんの地域でも、科学教室や小・中学校のクラブ活動などで、「キューブカート2」を使ってみませんか?

 

 

林 明彦 先生「夏休み子ども教室」を主催された
岐南町 社会教育主事
林 明彦 先生  インタビュー

「キューブカート2」は、
教材としての魅力がたくさんあります

『講座は大変好評でした。中には、課題以上のプログラムを作る子ども達もいて、創造力や意欲をかき立てられていることが、よくわかりました。
具体的には、ラインを走らせる、という課題に対して、ラインに垂直に走り込み、ラインに沿うように曲がるようにする生徒や、ラインを過ぎたら、方向転換して戻るようにする生徒がいました。
「キューブカート2」は、教材としての魅力がたくさんあるので、3時間で扱うのは、もったいないぐらいでした。
参加者の保護者からも、「子どもにとってプログラムは想像以上に楽しかったようで、家庭でも親兄弟にやって見せてくれました」と喜びの声が寄せられました。』

 

 

 

 

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