“校務の情報化”推進リポート

School Now

北海道 札幌市立山の手南小学校

 

第1回 校務支援システムによる通知表コンテスト

   最優秀賞受賞校レポート

 

2014/01掲載

校務情報化支援検討会が主催で行われた「第1回校務支援システムよる通知表コンテスト」。
最優秀校の札幌市立山の手南小学校を訪問し、通知表の工夫や校務支援システムを活用した通知表づくりについて、お話を伺いました。

校長 金山真由美 先生

教諭 中屋賢一 先生

●校務情報化支援検討会|第1回校務支援システムによる通知表コンテスト

6年間通知表で子どもの成長を

こちらの学校の通知表の特長を教えてください
金山 本校の通知表の最大の特長は、6年間の子どもの育ちがファイルにまとめられていることです。
そのファイルを見返すことで当時のことを思い出しますよね。こういう活動していたんだなとか、先生が指導をどのようにされていたかのかを思い出すことができます。
さらに写真も入っていますので、年々の成長を子どもも保護者も感じることができます。
中屋 あとは、通知表が1枚でまとまっているんです。保護者からも保管しやすいと好評です。
さらに、成績だけでなく運動会の賞状やがんばりカードなどをファイルに保管できますので、まさにその子の成長記録が1つになります。なかには、ファイルのポケットの数が足りないなんて声もあります。(笑)
金山 また表紙は、初代校長が山の手南小学校の子どもたちをイメージして描いてくださったんです。保護者にも、この表紙が好評です。温かみがありますねって言われます。
中屋 今ではこの表紙は、単なる通知表の表紙ではなく、その子の6年間のアルバムの表紙になっています。

受賞のポイント!

6年間で1つのファイルを使用する

賞状なども一緒にファイルに入れる

ファイルと封筒の二重の袋に入れて配布

保護者向けに各観点の評価の内容を記載

子どもの個性が見える通知表は保護者にも好評!

こちらの通知表について、保護者に対して説明されたんですか?
中屋 保護者説明会をしました。やっぱりびっくりすると思うんです。今までは、紙に印刷をして渡していたものが、このようなファイルになるわけですから。きちっと説明をする必要があると考えました。説明会にて、この6年間通知表についてご理解いただきました。子どもたちの頑張りをまとめることができるから、すごく良いといった声や6年間のファイルを作成していくことで通知表をより大切にする気持ちが大きくなったといった声も保護者からいただきました。また、渡し方についても説明をしました。

大事な個人情報!保護を徹底

渡し方について説明を?
中屋 学校からは、前期で1枚、後期で1枚を渡しきりにすることを説明しました。ただ、1枚渡す際に折れたり、見えてしまうといけないだろうということで、網がかかったクリアファイルに入れて更に封筒に入れて渡すことも説明しました。成績は大事な個人情報ですから、今回の通知表の変更に伴い渡し方も変更しました。
金山 その封筒は、今までも「個人情報受け渡し袋」として児童調査等にも利用していたんです。通知表が保護者の手元にいく前に折れ曲がったり汚れたりしてはいけないと思い、クリアファイルと封筒の二重に入れることにしました。保護者にも「そこまで考えているんですね」と言われます。

校務支援システムを活用した通知表づくりがきっかけで

校務支援システムを導入したことで先生方の反応はいかがでしたか?
中屋 スムーズに導入できたと思います。最初のころは、使い方を覚えたり機能を知るまでは何度も聞いたり、マニュアルを読んだりしました。私自身もそうでした。でも、一度知ってしまえば後は問題ありませんでした。校務支援システムを導入することで、今までよりも先生方の業務が効率化し負担感を減らすことが出来ました。でもそれ以外のこともありました。それは学年の打ち合わせを聞いていると、先生方が評価について今まで以上に話し合いをされていたことでした。
校務支援システムの導入に伴い成績処理や成績を付ける基準が統一化されたことで、今まで以上に学年内で評価規準や子どもの見方を揃える必要性があることを先生方が感じた様子でした。
作業自体の時間がシステム導入で短縮された分、そういったことに時間を掛けることができるようになりました。
金山 校務支援システムの導入をきっかけに、指導と評価の一体化になることで本校で取り組んでいる日常の授業の改善、子どもの指導にもつながっています。
単に通知表を電子化し、業務を効率化、負担感を減らすだけでなく、より多くのことにつながっていると感じています。

 

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