“校務の情報化”推進リポート

School Now

栃木県 宇都宮市教育委員会、宇都宮市立昭和小学校

宇都宮市内 全小・中学校93校

一括導入で

校務支援環境の標準化を達成。

 

〈スズキ校務シリーズ〉導入事例   宇都宮  

2011/04掲載

 

 


宇都宮市立昭和小学校

宇都宮市立昭和小学校 インタビュー

“多忙感の解消だけでなく、教育の充実感の獲得へ”

「私にもできる」感覚が芽生え、
 “校務の情報化”を促進させている。

宇都宮市では市内小・中学校93校が、今年度より校務支援システム〈スズキ校務シリーズ〉の運用を一斉にスタートした。今回、市内の他の学校より一足早く、昨年度よりモニター運用を行い、校務支援システム導入2年目を迎えた市立昭和小学校を訪問し、“校務の情報化”推進への想いや工夫、感想などお話を伺った。

 

 


戸崎克実 校長

“校務の情報化”により、教育に傾ける充実感をさらに高めていきたい。

 

教務主任
小林純子 教諭

情報を共有化していくことで、先生同士の相互理解も深まり、ここの児童への対応もより綿密に。

 

情報担当
大島昌幸 教諭

運用開始当初は、まずは道具としての便利さを実感してもらうことが大切。

 

 

 

 

「これは便利だ」と感じた時に、多忙感が充実感へと変わっていく

戸﨑校長 “校務の情報化”は、仕事の充実感を高めるための手段だと思っています。というのも、教師の教育に傾ける情熱が高ければますます多忙となります。その多忙な時間が納得のいくものであれば、それを充実感として受け止めることになります。“校務の情報化”により、その充実感をさらに高めていければと思っています。

 〈スズキ校務シリーズ〉によって成績や各種帳票印刷といった校務処理だけでなく、名簿をはじめとする校内での学習指導情報の共有の仕組みが実現しました。運用を積み重ねていくことで、1校だけでなく、市内小・中学校の充実した校務運営にとって、有効なツールになると思います。

 しかし、実際に〈スズキ校務シリーズ〉を活用するのは先生方です。その時に「私にもできる」という感覚が芽生えるような仕組みづくりが必要になってきます。その意味でリーダー役となる先生の存在も重要です。機能を理解した上で、利用方法だけでなく「こんなこともできる」と活用方法が提示されることで、そこから気付きが生まれ別のアイディアに発展していくことになります。そして「これは便利だ」と感じた時に、多忙感が充実感へと変わっていくことになるのだと思います。

小林教諭 専科を受け持っている場合、それを〈スズキ校務シリーズ〉の『日々の様子』機能に書き込んでいくことで、担任への伝達にもなります。また、学期末に振り返る際にも記憶を辿る手段として役に立っています。こうして情報を共有化していくことで先生同士の相互理解も深まり、個々の児童への対応もより綿密になるなど、広がり感が期待できます。


昭和小学校職員室の様子

 

 


昭和小学校では、〈スズキ校務シリーズ〉を活用して導入初年度から「通知票」の印刷を全クラスで達成した。

 


大島先生が制作した「学校専用のマニュアル」。プリンターへの用紙のセットの仕方まで写真入りで丁寧に解説されている。こうした下支えもあり、学校全体のスムーズな運用へと繋がっていった。

 

校務支援システム活用の
新アイディア!
名簿印刷機能を利用した、
“賞状づくり”


大島先生に賞状を印刷していただいた。
「印刷レイアウトを作成すれば、他の先生にも使っていただけて便利です。」とのこと。

スズキ校務シリーズ〉は一元化された名簿情報を、名簿印刷から、出欠席情報管理成績処理通知票印刷等あらゆる場面で活用できる。同シリーズの『名簿情報管理』では、学校の要求にあった名簿の印刷・作成を行うことができる。「学級名簿」「地区名簿」「部活動名簿」等、標準で小学校30種類、中学校25種類の名簿が予め用意されている。 この名簿データと機能を活用して、昭和小学校では子どもたちへの賞状の印刷にも活用している。新しい活用のアイディアが学校現場で生み出されていく。

 

情報の共有化で
職員室が オープンな空気になった

大島教諭 導入当初は運用モニター校という立場であったことから、「通知票」の印刷を全クラスで実施という目標を持って少しずつ“校務の情報化”に取り組んでいきました。ただ、最初からすべての機能を使いこなそうとは思っていませんでした。まずは道具としての便利さを実感してもらおうと考えて、強制的に実施することはありませんでした。

 例えば何かの場面毎に名簿等のデータを活用して便利な活用アイディアを提示したり、また、先生方がスムーズに運用できるように「学校専用のマニュアル」を作成したりするなど活用支援の下支えをする準備をしていきました。

 システムの概要を把握することや操作自体は、〈スズキ校務シリーズ〉が校務専用で、とても分かりやすくできていると思います。ただ、運用開始時点において『学校専用のマニュアル』の存在がとても重要だと考えているのです。

 マニュアルには、例えばこの学校の職員室の環境に合わせてどのプリンターでどのように設定して印刷すればよいかも示しました。〈スズキ校務シリーズ〉で何かの帳票ができたとして、それをプリンターで印刷する際、印刷のところでつまずくケースがあります。そこで折角便利なシステムが不便だと感じることがあれば、とてももったいないことです。印刷する機器や設置場所などの環境は学校それぞれですし、作業としては一連の流れです。こうしたところに配慮してスムーズな運用を心がけました。

 これまでの汎用表計算ソフトによる情報化から、〈スズキ校務シリーズ〉運用が軌道に乗った現在では、“情報の共有化”により、学習指導の相談などの機会も多くなり、職員室がオープンな空気になったと感じています。今では職員室でとても好評な、なくてはならないシステムとなっています。

小林教諭 相互の信頼によって、できるところから取り組んでみようという小さな決心が職員室に生まれてきました。そして便利なことがわかると今度は別の場面で利用するという自発性が促されていきましたね。特に名簿の活用は積極的に行われ、皆勤賞や持久走大会などの賞状の作成などにも手軽に利用されました。

“校務の情報化”は学校組織の
強化に欠かせない取り組み

戸﨑校長 強制的な活用を働きかけることなく、自分のできる範囲で取り組むことを促したことで、自由に活用の範囲を広げていくことができたと思っています。そして、全クラスが「通知票」の発行に辿り着いた。これは、学校組織としても非常に大きな成果です。全ての先生が同じ道具(システム)で考え、同じ道具(システム)を活用してカタチを出す。それは、組織の基本となることなのです。これによって、この先、学校として何を行っていけば良いのかという目標が見えてきたような気がしています。

 

 

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