授業実践リポート ICT活用&情報教育

大阪府 大阪市立加美小学校

大阪市プログラミング教育推進事業 授業紹介 ③

あきらめずに取り組む姿勢を育むプログラミングの授業

5年1組 山﨑 慶 先生

教科:総合的な学習の時間

分類:C
小学校段階のプログラミングに関する学習活動の分類

活用ソフト

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2019/11掲載
※記載の情報は取材時のものです。

単元の目標

  • プログラムが基本構造(順次・分岐・反復)で作られていることがわかる。
  • 用意された命令ブロックを使って、簡単なプログラムを作ることができる。
  • 効率が良い手順を考えることができる。
  • 間違えても、あきらめずに取り組む態度を育てる。

単元の流れ(全5時間)

本時の目標(3/5)

  • プログラムに「反復」の機能があることを知る。
  • 問題解決のために、必要な手順を考えることができる。
  • 効率が良い手順を考えることができる。
  • 間違えても、あきらめずに取り組む態度を育てる。

授業の流れ

1 前時の振り返りとめあての確認

「分岐」のプログラムがあったことや、これまでに作ったプログラムでは命令ブロックの数が多いことを確認する。「反復記号を使ったプログラミングに挑戦しよう」をめあてとし、「床をピカピカにすること」「効率よく行うこと」などの課題を確認した。

2 「反復」を使ったプログラムを作る

2人1組でタブレットPCを使用する。<ぴたっと!プログラミング>で、「反復記号」を使ってお風呂の床が完全に綺麗になるまで繰り返し擦るプログラムを作る課題に取り組む。

3 作ったプログラムを発表する

作ったプログラムを発表し、工夫したポイントを全体で共有する。

4 次時へつなげる

「反復記号」の中に「反復記号」を入れる考えを発表した児童の意見をとりあげ、次時への展望をもたせる。

授業の様子

①ブロック教材を使うなどして課題を分かりやすくまとめる

②2人1組で課題に取り組む

③机間指導を行い、ヒント画面を見るよう促したり、間違っても何度も挑戦するように声をかけたりする

④何回擦れば汚れが落ちるのか、全体で意見を交換し、効率のよいプログラムを検討していく

授業のポイント

<ぴたっと!プログラミング>では課題に合格したあとも、具体的にどうしたらプログラムが良くなるか示す

  • 何度もやり直すことが可能なソフトウェア教材を使用したため、子どもたちは間違えてもあきらめずに何度も取り組むことができた。

その後の授業や子どもたちの成果について伺いました

 子どもたちは「順次・分岐・反復」などの記号を組み合わせることで、命令ブロックの数を減らすことができると気付きました。また、フローチャートの中に無駄な動きがいくつもあることに気付き、効率の良い手順を意欲的に見付けていくことができました。第1時で挙げた、自分たちの身近にある「自動で動く機械」を振り返ることで、それぞれに組み込まれたプログラムが無駄を省き、効率よい手順で動いていることにも気付きました。
 第5時(最後の時間)には、プログラムが不意の出来事には臨機応変に対応することは難しいため、人が行う方がよい作業もたくさんあるという意見も出た一方で、自分たちの身の回りにある作業も、プログラミング化することで効率化できるものがあるという意見もありました。人と機械とが協力して互いの良さを生かすことで、より良い社会の実現が可能だと気付くことができました。

<ぴたっと!プログラミング>活用のご感想

 携帯電話やタブレット等が浸透してきている世代の子どもたちにとって、とても興味をもって取り組める教材でした。何より、簡単な操作で何度もやり直せるため、様々なパターンを試すことができていました。また、友だちと考えを共有することで、活発に話し合いが進み、答えを導き出すことができていました。「プログラミング」という初めての活動に向き合う子どもたちにとって、とても適した教材でした。

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ぴたっと!プログラミング「命令ブロック集」

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