キューブランド50号記念座談会 今、求められる「言語活動の充実」!

 

 

クローバー「伝えるチカラPRESS」の各アプリケーション

伝えるチカラPRESS中川 最後に「伝えるチカラPRESS」へのコメントをいただきたいと思います。
佐藤 5年生に、新聞を批評的に読む学習があります。ですから、それまでに、新聞の役割を理解する学習が必要になります。それをこの「伝えるチカラPRESS」はサポートしています。写真と記事の見出しの関係とか、作文ではなく、しっかり物事を客観的に見て文章を書きましょう、というところまで学習ができるようになっています。
中川 新聞のソフトで私が例にあげたいのが、写真と記事の回り込み機能です。写真の位置をかえようとするとそれに合わせて記事がよけてくれる。それができるので写真をどこに配置しながら記事との配置や組み合わせを考えていけばよいのか、検討することができる。
 国語科だったら、実際の記事を考えることが当然核になるのですが、記事と写真の配置・組み合わせにも着目させるようなつくりになっている。
佐藤幸江佐藤 子どもたちは、もっと伝えたいことがあると思うと、写真を小さくしたりとか、記事のどのへんにおいたら記事と写真があうのかなと検討したりします。今までの国語の新聞作りでは、写真は添え物だったのです。このソフトは、写真と文章をいききするという学びができるようになっていますね。
中川 菊池先生、プレゼンテーションソフトお願いします。
菊地 操作がとてもシンプルで、アイコンで全部できる。作品を作るというより、伝えるということを主に考えているので、画面効果をオフにできたり、リハーサル機能があったり、アドバイス機能があったり。子どもたちが、伝えるという方に自然に目がいったというのは、このソフトのおかげかな、と思います。
中川 さきほどからでているように、枝葉にこりすぎると肝心かなめのところに目がいかなくなるという話の最たるもので、何でも機能が入っていますというのが使いやすいソフトではない。そこをどうやってそぎ落としながら、本当にやるべきところを促していくのかということですね。
鈴木社長、ニュース制作ソフトについてコメントをお願いします。
鈴木 ニュース制作ソフトは、当初動画編集ソフトとして考えていました。しかし動画編集ソフトは、あくまで動画を編集するソフトで、子どもたちが何をどう発信するのかが伝わらない。ニュース制作ソフトなら活動そのものがイメージできる。「伝えるチカラPRESS」の中では、プレゼン、新聞、リーフレットは時間軸をあまり意識しなくても良いと思うのですが、ニュース制作ソフトは、時間軸を意識することができる。その意味では、国語科だけに関わらず、例えば理科などで成長の記録などにも威力を発揮すると思います。
中川 ニュースなんですよね。ニュースだから、伝えたい。
最後にリーフレットについては、黒川さんにお願いします。
黒川 教科書では、「アップとルーズで伝える」から「仕事リーフレットを作ろう」という教材につながっています。まさにそこで学んだ内容をリーフレット制作ソフトで具体的に作っていけるので、とても効果的だと思います。特に、アップの写真とルーズの写真を並べて比較する機能があり、どちらが相応しいかと考えさせられるのは非常に良いですね。先生方には、アップとルーズの写真と文章の関係をどうサポートするか問われるところだと思いますが、操作がシンプルでとても使いやすいと思います。
中川 リーフレットに限らず、すべてのソフトに言えることですね。
黒川 新聞とかリーフレットとか、それぞれのもっているメディアの特性、メッセージ性があるんですね。かつてマクルーハンが「メディア イズ メッセージ」ということを言っているんですけど、新聞、プレゼン、リーフレット、ニュース、それぞれが同じものを扱っても、違う伝え方や内容になる。ここが重要なところだと思います。
中川 バリエーションを検討したときに、時系列に考えることと、新聞のようにどこからはいっても良いとことありますね。それから今3対1なのが、書く活動と話す聞く活動。話す活動をサポートするのはプレゼンテーションソフトのみです。5つ目としてどうしていくのか。見るということ、見せるということ、伝えるということを、教師も学校も考えていけばいいのか。
 今後も、プロジェクトとして、授業づくりや研修を前提にしながら活動を進めていきたいと思っています。
本日は、ありがとうございました。

 

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