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技術科で商品開発を疑似体験
京都の沼田先生が行われた「売り込む棚づくり」という実践。これは、家族をお客様にして必要とされる機能や大きさを「市場調査」。それを元に“お客さんのために商品を作る”という意識で製作、最後に製作した商品の売り込み広告を作り発表会、さらにお客様に商品の感想をもらうという実践。作っているのは同じ本立てや棚だったりするのですが、実際の社会の中で行われる商品開発を疑似体験するのです。この実践はその後ITと結びつき、広告部分をプレゼンテーションにした滋賀の田渕先生の実践に発展しました。目的が明確かつ、プレゼンテーションにすることで広告がデジタルデータとして保存したり、お互いに見あえるのも大きなメリット。
私もまねてやってみましたが、生徒達は結構はまりました。一番決定的だったのは自分のものでなく“相手のために作る”ということ。使用目的に応じて設計しなければいけないし、いろいろ考える必要が出てくる。できた作品はデジカメで撮っては喜んで広告に仕上げていました。同じ本立て作りであっても、相手を意識させることでものづくりに奥行きや広がりが出ます。それがITによりさらに加速されるのです。単に作らせるのと、相手を意識して作らせるのでは学び取る内容にも大きな違いが出てくるし、この学習で学んだことは社会でも役に立つのではと思います。
相手を意識することで技術の見方が変わる
インターネットの影響や影の部分について議論されている昨今ですが、画面の向こうの“相手”を意識できれば、トラブルの多くは解決するのではないでしょうか。ものづくりやIT活用は何も最先端を追うことばかりではないと思います。それ以上にITを使って子ども達にどんな力をつけさせたいのかが大切ではないでしょうか。
次回の最終回はITそのものを教えることについて考えてみたいと思います。 |